旦那様は高校教師
クリスマス会
12月23日。
「心ちゃん…いよいよ今日だね…」
私は朝から不安に襲われていた。
「大丈夫!俺が付いてる!!心配するな」
心ちゃんが優しく私を包み、不安を打ち消す。
此れから私達は、此処に祐奈·詩織·栗山君を招待してクリスマス会をする。
そう…あの日、公園で心ちゃんが提案してくれたのは、此の事だったの。
今までずっと言えなかった事を、今日3人に話す計画。
もしかしたら、話をする事で友達関係は終わり、学校にバレる可能性だってある。
とっても不安で怖い。
心が押し潰されてしまいそう。
「ほたる…大丈夫!!3人を信じよう?」
私の不安を悟った心ちゃんは、優しく手を握る。
いつもは太陽の様に暖かいのに、心ちゃんの手は冬の風みたいに冷たかった。
きっと心ちゃんも不安なんだよね。
其れなのに、私を元気付けようとしてくれて有り難う。