旦那様は高校教師


深く息を吸い込んだ後、心ちゃんが勢い良くドアを開ける。



「よっ!」



「……………!?」



心ちゃんの声に3人の動きが止まった。



「せ…先生!?」



3人の声がハモる。



「おぅ!」



心ちゃんは炬燵台の空いてるスペースにケーキを置き、近くに座る。



さすが心ちゃん!



慌てる事も気にする事もなく、先生モードで普通に振る舞ってる。



『ほたるも座って』



振り返った心ちゃんの目から伝わる言葉。



私はおずおず近寄り、其の隣に座った。



「どうして先生が此処に…?あっ!?もしかして先生がほたるの彼氏!?」



祐奈の声に心ちゃんは大きく頷く。



「でも先生、結婚してるんでしょ?」



詩織の質問に、心ちゃんは黙り込んでしまった。





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