旦那様は高校教師


「先生が鈍感じゃなければ、気付いたかも…」



祐奈の言葉に、サーーーッと血の気が引く音がする。



お願い先生!!



私の気持ちに気付かないで!!



先生の迷惑になるような事はしたくないんです。



此れから私は、どんな風に接したら良いの?



顔が赤くなるのは自分では止められない。



私にとっては初めての恋。



皆は、赤くなったりテンパったりしないの?



祐奈はどうだったのかな?



「祐奈、聞いても良い?私にとって先生は初恋なんだけど、祐奈の初恋の時はどうだったの?」



私はまだ、祐奈から恋の話を聞いた事がない。



だからチョッピリ興味もあった。



「…私の初恋は中学1年の時……」



少しの沈黙の後、祐奈はポツリポツリと話を始める。





< 52 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop