旦那様は高校教師
「俺…何もしてないよ?」
「心ちゃんのお陰で、祐奈と詩織と栗山君と本当の友達になれたから…」
ほたる…其れは俺のお陰とかじゃないよ?
ほたる自身が築いた信頼関係が、確り結ばれている結果だ!!
俺の力ではない。
そもそも結婚の事を話せたのは、ほたるが傍に居てくれたからなんだ。
もし俺1人だったら、何も話せないまま終わっていたかも知れない。
ほたるが俺に勇気をくれたんだ!
感謝してるのは俺の方だよ?
有り難う…。
元通りの部屋に戻る頃には、俺もほたるもクタクタになっていた。
明日は初めて迎えるクリスマスイヴ。
こんなにも浮かれた気持ちになるなんて、知らなかったよ。
俺は踊る様な心を胸に秘め、ほたるを腕に抱く。
数分後、気持ち良さそうな寝息が聞こえ出し、俺もゆっくり目を閉じた。
そして、まさかあんな事になるとは知るよしもなく、夢の中へと引き込まれていった。
心矢目線 END