旦那様は高校教師
「ん?昨日の事?」
「詩織と祐奈と···」
「あぁ~!!クリスマス会したんだって?俺も誘って欲しかったなぁ…」
栗山君は私の言葉を遮り、訳の分からない事を言い出す。
く…栗山君!?
どうしちゃったの!?
昨日、栗山君も一緒に居たじゃない!
混乱する私に向かって、栗山君が小さく指を差す。
其の先には…あっ!!永田君!?
いつの間に、ベランダの出入口へ移動したんだろう。
永田君が此方へ来る気配は無く、祐奈·詩織とただ其処で話をしている。
永田君が聞こえる位置に居たから、栗山君は嘘を付いたんだね。
咄嗟の判断が無かったら、私ペラペラ喋ってたよ。
有り難う栗山君。