旦那様は高校教師


「ん?昨日の事?」



「詩織と祐奈と···」



「あぁ~!!クリスマス会したんだって?俺も誘って欲しかったなぁ…」



栗山君は私の言葉を遮り、訳の分からない事を言い出す。



く…栗山君!?



どうしちゃったの!?



昨日、栗山君も一緒に居たじゃない!



混乱する私に向かって、栗山君が小さく指を差す。



其の先には…あっ!!永田君!?



いつの間に、ベランダの出入口へ移動したんだろう。



永田君が此方へ来る気配は無く、祐奈·詩織とただ其処で話をしている。



永田君が聞こえる位置に居たから、栗山君は嘘を付いたんだね。



咄嗟の判断が無かったら、私ペラペラ喋ってたよ。



有り難う栗山君。





< 526 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop