旦那様は高校教師
私は冷蔵庫から牛乳を取り出し、お菓子作りの本を見ながら慎重に計量カップへ注ぐ。
!?嘘!?
えーーーっ!?
牛乳が足りない!!
大変!急いで買いに行かなくちゃ!!
私はガスを止め、スーパーへ急いだ。
乱れる呼吸を整えながら、スーパーの袋を片手にアパートの門を潜る。
ん?
玄関前の駐輪場に誰か居る?
ご近所さんの知り合いかな?
私は気にも止めず、アパートの鍵を開けた。
「南…条さん?」
えっ!?私の事だよね!?
ゆっくりと振り返った先には、雪子さんが立っていた。