旦那様は高校教師
行き方なんて知らないのに、電車やバスに乗ってひたすら其処を目指す。
でっ、現在地は………。
アハッ…目的地までの行き方も、アパートへの帰り道も全く分からない。
どうしよう…完全に迷子になっちゃった…。
泣きたい気持ちを堪え、私は宛もなくトボトボ歩く。
「ねぇ、君1人?」
背後から声がしたかと思ったら、肩を強く引かれ私は後ろ向きにされた。
目の前には男の人が2人。
だ…誰!?
此の人達何!?
「あれっ?もしかして…泣いてた?」
「俺達が慰めてあげるよ」
ニヤニヤしながら、1人の男の人が私の肩に腕を回そうと伸ばしてくる。