旦那様は高校教師
「ほたる、今日はクリスマスだろ?此れから2人だけのクリスマスをしないか?」
きっとほたるは楽しみにしていたはず。
アパートのキッチンには、ケーキの材料と思われる物や、作りかけの料理が其のままになっていた。
昨日、ほたるがやろうとしていたクリスマスを実現してやりたい。
「帰ったらクリスマスをしようね♪」
ほたるの笑顔が降り注ぐ。
もう安心しても大丈夫だな!!
軽くほたるの頭を撫で、車を発進させた。
運転の合間に、ほたるの手を少しだけ繋ぐ。
あぁ此の安心感…ホッとするけどヤバイ!!
「ほたる、アパートへ戻る前にチョット寄り道しても良い?」
「うん、良いよ。何処に行くの?」
「う…ん…。内緒…」
行き先は伝えず、俺は無言で車を走らせた。