旦那様は高校教師


「ほたる、今日はクリスマスだろ?此れから2人だけのクリスマスをしないか?」



きっとほたるは楽しみにしていたはず。



アパートのキッチンには、ケーキの材料と思われる物や、作りかけの料理が其のままになっていた。



昨日、ほたるがやろうとしていたクリスマスを実現してやりたい。



「帰ったらクリスマスをしようね♪」



ほたるの笑顔が降り注ぐ。



もう安心しても大丈夫だな!!



軽くほたるの頭を撫で、車を発進させた。



運転の合間に、ほたるの手を少しだけ繋ぐ。



あぁ此の安心感…ホッとするけどヤバイ!!



「ほたる、アパートへ戻る前にチョット寄り道しても良い?」



「うん、良いよ。何処に行くの?」



「う…ん…。内緒…」



行き先は伝えず、俺は無言で車を走らせた。





< 595 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop