旦那様は高校教師
俺は精算を済ませ、ほたるを車に担ぎ込んだ。
ナビで一番近い病院を検索すると、幸いにも3キロ程の所に見付かった。
「直ぐ着くからな!」
焦る気持ちと不安な思いを交差させながら、目的地へ急ぐ。
信号で停車する度に、ほたるの額と頬に触れる。
え゙っ!?熱が上がってる!?
ホテルを出た時よりも熱く感じられる。
早く病院へ!!
俺はアクセルを踏み込み、病院へ急いだ。
到着すると、ほたるをお姫様抱っこして受付へ向かう。
「心…ちゃん…恥ずかしい…。下ろして…」
ほたるは俺の首に回した手をギュッと締め、顔を埋める。
「ダ~メ!!熱があるんだぞ!?」
観念したほたると受付へ行くと、看護師さんが処置室へ案内してくれた。