旦那様は高校教師
「心ちゃん…有り難う…。ごめんね…」
ほたるは、譫言の様に謝る。
「ほたる…謝らなくて良いんだよ…」
俺が好きでしてるんだから。
布団の横に座ったまま、ほたるの髪を撫でる。
代われるものなら代わってやりたいな…。
洗濯·片付け等が終わり、落ち着いた頃には深夜を過ぎていた。
氷枕を新しく取り替え、ほたるの布団へ潜り込む。
「心ちゃん?…風邪が移るよ?」
寝惚け眼で、ほたるが俺を見付める。
「良いよ移っても。ほたるの風邪が早く良くなるなら、今すぐにでも貰いたい」
ほたるの風邪を貰いたくて、何度も何度も唇を重ね腕の中に抱いた。
結局、風邪は貰えず3日後にほたるの熱が漸く下がった。
心矢目線 END