旦那様は高校教師


「次朗~またお散歩行こうね♪」



「ワン♪」



私の言葉に次朗はブンブン尻尾を振る。



「お帰りなさい♪次郎~良かったね、ほたるちゃんとお散歩に行けて♪」



「ワワン、ワン」



リビングから庭へ出てきたお母さんに頭を撫でられ、次朗は嬉しそうに甘える。



寝転んでお腹を見せたり、顔を舐めようとしたり…。



私以外の人に、こんな事をする姿は初めて見る。



其れだけ心を許してる証拠だね。



良かったね、次朗も幸せを見付けたんだね♪



私も嬉しいよ♪



「お母さん、次郎はいつ此処へ来たんですか?」



「12月23日に、心矢と貰いに行ったのよ」



お母さんは次朗を膝に乗せ、優しく撫で続ける。





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