旦那様は高校教師


12月23日は、祐奈·詩織·栗山君を呼んでクリスマス会をした日。



「心ちゃん、いつの間に行ったの!?」



「んっ?ケーキを買いに出た時だよ?近くで母さんと待ち合わせして、伯母さんの家に行ったんだ」



あの日そんな事があったなんて、私知らなかった。



心ちゃん何にも教えてくれないんだもんなぁ~。



「イヴが終わったらバイトで此方に来る予定だったから、驚かそうと思ってたんだ」



心ちゃんはニッコリ微笑み、私の肩に手を回す。



サプライズが好きだから、秘密にしてたんだね。



心ちゃんらしい。



「さぁ2人共、中に入りましょ♪矢(タダシ)さんももうすぐ帰って来るわよ♪♪♪」



「はい」



私達はリビングでお父さんの帰りを待つ事になった。



お喋りをしていると、パタパタと足音を立てて、お父さんがリビングへ駆けて来る。



「ただいま」




「お父さんお帰りなさい」



「ほたる、風邪はもう良いのか?」



お父さんはリビングのソファーにどっかり座り、私の顔をジーッと見る。





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