旦那様は高校教師
ひんやりとした感覚が喉を通り、火照った体から徐々に熱が抜けていく。
「冷たくって気持ち良い」
「少しは目眩治まった?」
「うん、もう大丈夫」
「そうか…悪かったな…」
ほんの少し、心ちゃんから安心の顔が現れる。
「取り敢えず部屋へ行こう」
心ちゃんは私の体をバスタオルで包み、部屋へと運ぶ。
「ホント、ごめんな…」
何度も謝りながら、ベッドに横になる私の髪を、優しい手付きで心ちゃんが撫でる。
「私の方こそ、心配掛けてごめんなさい」
髪に触れる心ちゃんの腕をそっと取り、手を繋いだまま私達は夢の世界へと落ちていった。