旦那様は高校教師


「クシュンッ」



ピーンと張り詰めた冬の空気が俺達の間を通り抜け、ほたると次朗が同時にクシャミをした。



「大丈夫か?」



また風邪が振り返すといけないから、俺はほたるの首にマフラーを巻き付けた。



「有り難う。でも心ちゃんが風邪引いちゃう…」



ほたるは少し困った顔をする。



ん…俺は平気だけど、そんな顔されたら強引に押し付けは出来ない。



「良し!!だったらこうするか!?」



ほたるの首から一巻きマフラーを解き、自分の首に巻き付ける。



「えっ!?」



驚いたほたるの顔が、赤く染まっていく。



一つのマフラーを2人でするのは俺だって恥ずかしいんだぞ!?



でも、こう言うの嫌いじゃない。



2人で一つの温もりを感じる…。



たまにはこう言うのも有りなんじゃないか?





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