旦那様は高校教師


「さぁ行こうか」



「はい♪」



俺達は手を繋いで、ゆったり気ままに足を進める。



其れに合わせて次朗も歩くが、何処と無く楽しげに見える。



其れはきっと、ほたると一緒だからか?



次朗?俺な、お前と出会えてスッゲー嬉しい。



感謝してる。



誰にも話してないけど、次朗とほたると散歩する時間が俺は好き。



まだまだずっと先の事だと思うけど、いつか訪れる未来を夢みてしまう。



俺達に子供が産まれ、休日は3人で散歩へ行く。



次朗が俺達の子供の様に思えて、そんな夢を描くんだろうなぁ。



もしほたるに、こんな事話したら何て言うだろう。



『心ちゃんらしからぬ夢だね』って笑う?



其れとも『私も同じ夢を見ている』って照れ笑いする?





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