旦那様は高校教師


「心ちゃん?どうしてそんな格好するの?」



ほたるは不思議そうな顔で俺を見る。



「ん?変装…のつもり。俺だってバレないように」



帽子と眼鏡を掛けても、俺だとバレるだろうけど何もしないよりはマシだろ?



でも変なのかな?



ほたるは急に黙り込み、視線を合わせない。



「此の格好って変?」



俺の問いにほたるは首を横に振り、下を向く。



変じゃないなら、一体どうしたって言うんだ?



「ほたる?どうしたんだ?」



「…だって…凄く格好良いんだもん!心ちゃんの事を好きになる人が増えちゃう…」



そうか…ヤキモチ妬いてたのか!?



俺ってそんなにイイ男じゃないから、ヤキモチ妬かなくても大丈夫なのに…。





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