旦那様は高校教師
そんなに喜んでくれるなら、もうちょっと撮ってみるか?
「ほたる、もう一回撮ろう?」
「は~い♪♪♪」
俺はほたるに自分の帽子と眼鏡を掛けさせたり、不意討ちでキスしたり…。
予想以上に楽しんでしまった。
いい加減、腹減ったな…。
俺は再び変装すると、2階のレストランへ移動する。
昼時で混んでいたが、余り待つ事なく席に着く事が出来た。
店内は家族連れのお客様が多く、ガヤガヤ騒がしい。
俺はゆっくり落ち着いて食べるという雰囲気にはなれなかったが、ほたるは気にする様子もなく至ってマイペース。
食べる速さ、飲むペース。
其れら全部をほたるに合わせると不思議と気持ちが落ち着き、騒がしさが気にならなくなる。
のんびりした気分で食事を終えると、再び売店へと向かった。
「俺はカフェに居るから行っておいで?」
ほたるの背中をそっと押し、俺はカフェに足を踏み入れた。