旦那様は高校教師
「此れ…」
「えっ!?心ちゃんも貼ってくれたの!?有り難う♪」
溢れる笑顔を向けられ、俺の心が騒がしくなる。
オイ!!落ち着け、俺の心臓!!
此処じゃ何にも出来ないんだから!!
「此れから何する?」
俺は心の声を悟られぬ様、コーヒーを飲み干し席を立ったが、結局行く宛もなく家に帰り着いた。
「次郎~此方だよぉ」
特にコレと言って何もする事が無く、ほたるは次郎と庭で戯れる。
「次は此方だよぉ」
鎖を外して貰い、嬉しそうに駆け回る次郎とほたるを、俺はリビングのソファーから眺めていた。
「キャッ、次郎~舐めちゃ嫌~」
ん!?
ほたるの声に思わず俺は身を乗り出した。