旦那様は高校教師
「ごめんなさい…。驚かせたかった訳じゃないの…」
今のアパート暮らしに、一切の不満はない。
2人だけでも、凄く幸せ。
只ね…次郎ともっと関わりたいし、大勢の方が楽しさ倍増するでしょ?
其れに、お料理や家族の事、夫婦の事…色々な事だって学べる。
此れって私の我が儘?
現実問題、実家から学校まではかなり遠い。
其れを考えると、実家に住むのは無理。
だから今直ぐじゃなくて良い。
いつかで良いから、考えてみない?
「ほたる?考え事?」
「へっ?」
目の前に、心ちゃんの顔が飛び込んで来る。
「早くしないと遅刻するぞ?」
「あっ、はい!!」
私は支度を済ませ、慌ただしく学校へ向かった。
ハァーッ…朝から心ちゃんに心配掛けちゃった…。
反省反省。