旦那様は高校教師
「一体何があったんですか!?」
職員室である事を忘れ、大きな声が出てしまう。
俺は周りの先生に頭を下げながら話を続けた。
「詳しく話して頂けませんか?」
『先生には関係ないでしょ!?』
威圧するような伯母さんの口調からは、苛立ちをも感じ取れる。
俺、こう言う人苦手…。
「…確かにそうかもしれませんが…」
俺は何も言い返せず、弱気な声になる。
『とにかく、ほたるはもう家には居ないんです!!』
ブツッ。
何も聞けないまま、電話は切られてしまった。