旦那様は高校教師
「詩織!?ごめん、分からなかった…」
私は傍へ駆け寄り、詩織に謝った。
「良いよ。其れより此れ、私のなんだけど…」
詩織が差し出した紙袋を受け取り、中を覗くと…。
ん?服…?
何で洋服?
「制服でバイクに乗ったら目立つでしょ?だから私の私服を持って来たの」
其処まで考えて、わざわざ用意してくれたの?
「有り難う、詩織」
「お礼は良いから早く着替えておいで。私達は此処で待ってるから」
「うん」
私は駅のトイレに駆け込み急いで着替え、詩織の元へ向かう。
「お待たせ」
「ほたるちゃん、俺の後ろに乗って?」
栗山君がポイッとヘルメットを投げる。