旦那様は高校教師
「昨日お世話になったお礼です」
加賀と西野が軽く頭を下げる。
「有り難う!!マジで嬉しいよ!」
ほたる達が職員室を出た後、俺はプリンカップと袋に大きく名前を書き、給湯室の冷蔵庫へ入れた。
空き時間·昼休み·部活終了後にプリンを独り占め。
1日に3つも食べれるなんて幸せすぎ。
思わず緩んでしまいそうな顔を引き締め、学校での仕事を終える。
「ほたる?俺。今から帰るから」
『はい。気を付けてね』
「分かった」
ほたるに帰るコールをした数分後、再び携帯が鳴り出す。
♪♪♪♪♪
あっ!ほたるからだ!!
「もしもし?」
『心ちゃん今何処!?後どれ位で帰って来る?』
今までに聞いた事がない程の焦り声。
「後10分か15分位で着くと思うけど…何かあったのか!?」
『帰って来たら分かるから』
ガチャッ。
詳しい内容は何も告げず、電話は切られる。