旦那様は高校教師
帰ったら分かるって何だろう?
電話の声も小さくてコソコソ話してる感じだった。
何かあったって事か?
急に不安になった俺は、右足に力を入れ、アパートへ急いだ。
予定より早く着いた俺は、小走りに玄関へ向かう。
「先生!!」
んっ?先生!?
俺は歩みを止め、声がした駐輪場の方へ視線を移した。
い…市川に堤!?
「どうして…此処に?」
俺は戸惑う心を隠し、冷静な自分を演じる。
「先生にチョコを渡したくて…」
市川は鞄からチョコを取り出す。
わざわざ其れを渡す為に来たのか!?