旦那様は高校教師
「ほたる、ごめんなぁ…我慢ばっかりさせて」
「ん?我慢なんてしてないよ?私は今のままでも幸せだもん♪」
チョコケーキを頬張りながら、ほたるは嬉しそうに笑った。
「2年後、手を繋いで沢山デートしような」
「はい♪」
俺達はお互いの目を見付め合ったまま、指切りをした。
食事の後片付けが済むと、ほたるは俺が持ち帰ったチョコを炬燵台に1つ1つ並べる。
何を始めるんだ?
「此れは誰から貰ったの?」
ほたるは真っ赤な包みのチョコを手に取る。
「えーっと…其れは3年の安藤」
「此れは?」
「国語の西川先生」
俺が答える度に、ほたるは其の名前をメモしていく。