旦那様は高校教師
「えっ!?心ちゃんを?」
「うん!ダメかな?」
う゛っ…其の日、私は特に予定ないけど、心ちゃんはどうかな?
いつも予告無しのお出掛けだから、私の一存では決められない。
「心ちゃんが良いって言ったら良いよ?」
「有り難う!其の代わりと言っちゃー何だけど、ほたるちゃんの所に詩織を連れて行く」
えっ!?詩織を連れて来てくれるの!?
嬉しい♪
「彼氏の事だからさ、1人で留守番させたくないって言うだろう?」
うん、心ちゃんだったら間違いなくそう言うと思う。
『ほたるが一緒なら行っても良いよ』or『ほたるを留守番させるなら行かない』のどちらかだね。
長い付き合いではないけど、栗山君はそんな心ちゃんの性格を良く知っている。
だからいつも先を読んで行動する。
もしかしたら私より栗山君の方が良く分かってたりして…。
落ち込みと感心の複雑な思いが、私の中で絡み合う。