旦那様は高校教師
『先生、其の言葉忘れないで下さいね!もし本気でほたるの事を任せて良いのなら…そうね…』
伯母さんの態度が急変する。
まるで今の状況を楽しむような口調だ。
伯母さんが次に何を言い出すのか気が気じゃない。
『そうだわ♪ほたるとの婚姻届を提出し戸籍謄本を見せて下さい。そしたらいつでも、ほたるを先生の所へ行かせます♪』
えっ?今、何と………?
…確か…婚姻届を提出しろと聞こえたようだが…。
突然の思い付きとも言える発言に、俺の頭は混乱する。
「其れは…つまり…ほたるさんと結婚しろと言ってるんですか?」
『そうよ』
間髪を入れず、伯母さんの返事は帰って来る。
南条と…結婚!?
付き合ってもいないのに、いきなり結婚だなんて…。
第一、俺1人で決めれる問題じゃない。
心の動揺を察したのか、伯母さんは尚も話し続ける。