旦那様は高校教師


心ちゃん遅いなぁ~。



まだかなぁ~。



首を長くして待っていると、玄関が騒がしくなる。



「ただいま。何だか楽しそうだな?」



あっ!心ちゃんだぁ~。



「お帰りなさい」



ギューーーッ。



私は部屋へ入って来た心ちゃんに抱き付いた。



「何?寂しかったのか?」



「うん…帰りも遅いから心配してたの」



「ごめんごめん」



心ちゃんは私を抱き締め返すと、そっと頭を撫でてくれた。



「良いなぁ~、先生はそんなに心配して貰えて。詩織なんか絶対に寂しかった何て言わないぜ?」



栗山君はイジケ顔になる。



「私だって寂しかったよぉ」



詩織はわざとらしく栗山君の手を握る。





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