旦那様は高校教師
「ほたる、春休みは何か予定ある?」
帰りのホームルームが終わると、祐奈と詩織に引き止められた。
春休みの予定かぁ…。
特に何かするって決まってる訳じゃないけど、私の中ではお父さんの会社のお手伝いをしたいと思ってる。
だけど、心ちゃんは新学期の準備で何かと忙しいらしく、春休みのバイトは人手不足の時にしかしてない。
もし私が『春休み中ずっと実家に居たい』と言えば、心ちゃんは片道2時間近く掛けて通勤する事になる。
大変な思いをさせてしまうから、中々言い出せない。
だから、春休みどう過ごすのか決まって無いから、今の段階では何とも言えない。
「今直ぐには返事が出来ないから、心ちゃんに相談してから連絡しても良い?」
「了解!いつでも連絡して♪」
「うん♪」
「じゃぁ、私は先に帰るね。2人共、部活頑張って!!」
詩織が教室を出た後、私と祐奈は茶室へ向かうも其処に人の姿が余り無い。
多分、今日は心ちゃんが会議の為、部活に来ないと分かってるから、皆早く帰ったんだと思う。