旦那様は高校教師
茶道部に入部して半年。
大半の人が心ちゃん目当てで入部していた事が分かった。
だから心ちゃんに会えない日、殆どの人は茶室へ来ない。
私の入部動機も似たようなものなので、そう言う人達に意見する資格なんて無い。
けど茶道について色々と学ぶうちに、私は茶の心をもっと学びたいと思うようになった。
先輩達にも心ちゃんの心、茶の心をもっと分かって欲しいなぁ。
「南条さん·西野さん、少し早いけど後片付けして終わりにしましょう」
「はい」
部長の指示で私達は片付けを終わらせ、学校を出た。
「祐奈、此れから何か予定ある?」
「特に無いよ」
「じゃぁ、帰りにファミレスに寄らない?」
「良いよぉ。でも珍しいね、ほたるがファミレスなんて…」
ん…今日はね、心ちゃんは先生達の飲み会が有るの。
家で1人ぼっちで食事をするのは寂しい。
夕飯には少し早いけど、祐奈がOKしてくれたら食事をしようと考えてたの。