旦那様は高校教師
俺はどうすれば良い!?
何が出来るって言うんだ!?
俺は南条の事が好きだけど、そもそも南条は俺の事どう思ってる?
封印しようとしていた感情が甦ると同時に、頭の中は混乱状態へと陥った。
幾ら考えても答えが出るはずもなく、ただ時間だけが過ぎて行く。
俺は一旦、南条が点滴をしている部屋へ戻る事にした。
ベットで眠る南条の呼吸は、まだ荒くて苦しそう。
代わってあげられるなら、代わってやりたい。
少しでもお前が楽になるなら、其の苦しみを俺にも分けてくれよ。
肩に背負ってる荷物ごと、俺が全部引き受けるからさ…。
お前が愛しくてたまらないよ。
「南条…大丈夫だよ。すぐ良くなるからな」
南条の頬と額にそっと触れるとニッコリ微笑み返し、そしてまた直ぐ眠りに落ちた。