旦那様は高校教師
そう言えば、以前読んだ本の中に、水瓶座について書いたあった。
『水瓶を担ぐ少年は永遠の美と若さを表す、金色に輝く体をしていると言われる程の美少年』
人を引き付ける魅力があり、眩しい程キラキラ輝く先生に、ピッタリ当てはまる星座だね♪
「南条の誕生日はいつ?」
相変わらず夜空を見上げたまま、今度は先生が私に質問する。
「6月20日です」
「6月かぁ…蛍の季節だね…」
蛍と言う言葉に、胸が高鳴る。
文字は違うけど、自分の名前を呼ばれたみたいでドキドキする。
其の後、先生との会話が続かず時間だけが過ぎていく。
どの位、時間が経ったのかな?
星全体の位置が少し変わってる。
私から何か話をした方が良い?
普段なら先生が会話を続けて、私を笑顔にしてくれる。
でもどうして今日は話してくれないの?