旦那様は高校教師
「泣かないで最後まで聞いて?」
先生が私をギュッと抱き締める。
「結婚しよ」
·····?
「…先生…今…何て…?」
今、凄く重大な事を言われなかった?
「んっ?結婚しよ。返事は今すぐじゃなくても良いから、ゆっくり考えて返事聞かせて?」
えーーーっ!?
けけけけ……結婚!?
突然のプロポーズに私は困惑する。
此れは夢?
私は夢を見ているの?
私を抱き締めていた先生の腕が少しずつ緩む。
「遅くまでごめんなぁ。家まで送るよ」
私達は滑り台を下り、ちょっぴり拗ねた次郎を撫でる。
先生はリードを手にすると、もう片方の手で私の右手を握ってくれた。