旦那様は高校教師
先生の手はとっても暖かくて心が落ち着く。
けど、やっぱり私には刺激が強すぎる。
恥ずかしさで顔が上げられない。
私は先生に手を引かれるように、一歩後ろを歩いた。
いつもは長く感じる道のりが、今日はとっても短く感じる。
家に着くと、灯りは既に消えていた。
「大丈夫か?」
心配そうに先生が尋ねる。
「はい…大丈夫です…」
小さな声で答え、繋いでいた手をそっと放す。
玄関の門に手を伸ばそうとした瞬間、先生が手が私の腕を掴む。
そして強い力で引き寄せられ、私はスッポリと先生の腕の中に収まっていた。