旦那様は高校教師
其処はまるで別世界。
時間が止まったみたいに、ゆっくりゆっくり時を刻む。
ドクドク高鳴る先生と私の鼓動。
其れがピタリと重なり安心感が生まれる。
初めて経験する幸せな時間。
私は先生の腕の中で、好きだって言ってくれた事もプロポーズも、夢じゃないんだと実感していった。
暫くして先生は腕の力を緩め、私のおでこにキスをする。
ボカンと噴火したみたいに顔が熱い。
もう少し先生と一緒に居たい。
でも心臓が追い付かない。
「もう戻らないと…」
私は先生の傍から、そっと離れた。