時雨模様



「って此処どこ?」



「あんたそんな事も知らないの!?
って…分かるわけないか」



「じゃあ説明してよ」



「此処は魔法学校よ!!」



「魔法学校?」



「ええそう!!」



「ふぅ〜ん」



校長室前



コンッコン



ガチャ



「失礼します…御祖父様」



「ルナか…そこの少年は?」



「この方は金崎 齋さんとおっしゃる方ですの」



「分かった…ありがとうルナ」



「いえ…それほどでもありませんわ」



「ではルナ…席を外してくれるかね?」



「分かりましたわ」



パタン



ルナの性格が変わった事に驚いた



「さて…君は日本人だね」



「なっ何故それを…」



「いや…なに俺も日本人でな」



「日本人…じゃあ教えて下さい!!
いつ僕は日本に帰れますか!!」



「現時点では帰る事は不可能だ」



「そんな!!」



「俺も帰れない人だからな…」



「失礼ですが…名前は?」



「朝倉 康大…こちらではコウダイ・リッペリン」



「貴方は…同じ様にこちらに来たのですか?」



「まぁそうだな」



「……………」



「分からない事が有ればいつでも聞くと良い」



「ありがとうございます」



「それと…そちらでは西暦何年だ?」



「2015年です…コウダイさんはいつ頃?」



「俺は2008年だ…こっちとあっちでは時間の流れが違う様だな」



「………………」



コンッコン



「御祖父様?ルナですがお話は終わりまして?」



「ああっすまない
齋くん君の部屋を用意しよう」



「なにからなにまでお世話になります」



「いやぁユウキさんもしてくれたからな」



「コウダイさんの前にもいたんですか!?」



「まぁな…っとこの話は後でな…ルナがうるさいでの」



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