時雨模様
「ごめんルナ!!」
「遅いわよ」
「ちょっと話が長くなって」
「そぅ…それで部屋の場所は?」
「コウダイさんが言うにはルナの隣の部屋なんだって」
「ふぅーんまぁいいわ
ついてきなさい」
「ありがとう」
テクテクテク
「ルナは魔法が使えるの?」
「多少はね」
「凄いね」
「そうでもないわよ」
「僕は弓道しか取りえないし」
「イツキにだって良いところは有るわよ…勘違いしないでよね!!」
「そう言ってくれるのはルナだけだよ」
「そっそう!!」
「なんで僕はこの世界にいるんだろう?」
「それは私が召喚したからよ」
「ふぅ〜ん……ええ!!」
「代々リッペリン家は女傑一族なのよ
だから召喚の儀を行うの」
「そうなんだね」
「あっほらあそこよ」
「案内してくれてありがとう」
「別にたいした事じゃないわ
あっ夕飯になったら呼ぶからそれまでは好きにしてなさいよ」
「分かったよ」
「それじゃあまた後で」
パタン
ルナは部屋に入っていった
「さて…これからどうしようかな…」