同居ゲーム
油と酢と塩胡椒で味を付けただけの簡単なものなんだけど、上手く出来てよかった。
調子に乗ってたら失敗しそうで怖いんだけど。
「うん、旨い。」
ボソリと付け足された一言がまた嬉しい。
岩谷さんはオムライスもサラダも完食してくれた。
「旨かった。」
「ありがとうございます!」
すれ違い様、ポンっと頭に置かれた手がまた嬉しくて。
美喜さんと央が起きてきたのにも気付かずに一人ニコニコしていた。
「おはよう。」
「あっ、おはよう。
ご飯用意するね。」
二人分のオムライスを温めて、サラダも用意する。
…さて、二人の口には合うか。
「どうぞ。」
ゴクリと唾を飲み込み、カウンターから二人を見ているあたしに気付いた岩谷さんが可笑しそうに笑って部屋に戻って行く。
それを横目に、あたしは祈るような気持ちでじっと待った。
と、レタスを突き刺して口に運んだ央があたしを呼んだ。
「由宇希〜?」
「はっ、はいッ!?」
「ドレッシング変えた?」
「変えてないよ。」
気付いてくれた〜!
「なんか変わった味。」
「あたし的には味が薄い。」
「俺好きかも〜。」
ニヒッと笑って、央はまたシャクシャク食べ始めた。
うーん、央はOKだけど美喜さんはダメかぁ。
難しいなぁ。
「あのね、そのドレッシング、あたしが作ったの。」
「嘘おっ。」
「本当。
イマイチ?」
うーん、と美喜さんは唸った。
「あたし、濃い味派だからさ。
でも、美味しいと思うよ。」
「俺もこの味好き。
素朴な感じがツボ。」
「ありがとう〜。」
よかった、今のところ批評は出ていない。
調子に乗ってたら失敗しそうで怖いんだけど。
「うん、旨い。」
ボソリと付け足された一言がまた嬉しい。
岩谷さんはオムライスもサラダも完食してくれた。
「旨かった。」
「ありがとうございます!」
すれ違い様、ポンっと頭に置かれた手がまた嬉しくて。
美喜さんと央が起きてきたのにも気付かずに一人ニコニコしていた。
「おはよう。」
「あっ、おはよう。
ご飯用意するね。」
二人分のオムライスを温めて、サラダも用意する。
…さて、二人の口には合うか。
「どうぞ。」
ゴクリと唾を飲み込み、カウンターから二人を見ているあたしに気付いた岩谷さんが可笑しそうに笑って部屋に戻って行く。
それを横目に、あたしは祈るような気持ちでじっと待った。
と、レタスを突き刺して口に運んだ央があたしを呼んだ。
「由宇希〜?」
「はっ、はいッ!?」
「ドレッシング変えた?」
「変えてないよ。」
気付いてくれた〜!
「なんか変わった味。」
「あたし的には味が薄い。」
「俺好きかも〜。」
ニヒッと笑って、央はまたシャクシャク食べ始めた。
うーん、央はOKだけど美喜さんはダメかぁ。
難しいなぁ。
「あのね、そのドレッシング、あたしが作ったの。」
「嘘おっ。」
「本当。
イマイチ?」
うーん、と美喜さんは唸った。
「あたし、濃い味派だからさ。
でも、美味しいと思うよ。」
「俺もこの味好き。
素朴な感じがツボ。」
「ありがとう〜。」
よかった、今のところ批評は出ていない。