同居ゲーム
「おもしろいことなかったの?」


「ないわよ。」


「「へぇ~。」」



何よ、2人してつまんなさそうに…。



不服そうに唇を尖らせると、慌てて2人は謝ってきた。



「ゴメン、気を悪くした?」


「したわよ!」



何よ、心臓握りつぶされるような気分だったのに。



何も面白くないわよ、説教話なんだから!



ううううう~…。



手足をバタバタさせるとさすがに宏樹が宥めてきた。



「そんな怒んなよ~。
俺らだって悪気が合ったわけじゃないって。」


「そこもまたムカつくんだよ!」



ムキー!



「人が真剣に落ち込んで悩んだのに、遊び道具にして~。」


「だから、悪・かっ・た。って。」



ああ、情けないあたし。



彩華に身を乗り出して睨まれただけで引っ込んでしまう…。



ああぁ…。



結局あたしが大きい顔出来るのは宏樹くらいか…。



チラッと宏樹を見ると、チュッパチャップス食べていた。



「ん?
何、由宇希。」


「…なんでもないよ。」





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