同居ゲーム
あ、ダメだ。



なんか頭痛くなってきた…。



パッタリと机に倒れ伏したあたしを、もう彩華は無視した。



「由宇希、お前糖分不足じゃないのか?」



ホレ、とイチゴ味を差し出された。



「あ、ありがと。」



なんとなく受け取ってしまい、「ここ学校だよ…」とか自分に突っ込む。



バッグのうちポケットにしまい込む。



「家で食べるね、ありがと。」


「いいってことよ。」



二ヒッと笑う宏樹に不覚にもキュンときたり。



「彩華~。」


「なに~?」


「宏樹ってちょっと可愛いとこあるんだね。」



その時の彩華の顔…。



久し振りに女の子の彩華を見た。



嬉しそうに頬を染める彩華はやっぱ可愛くて。



…いつもの毒舌をみてるあたしでさえ可愛く思えるんだから、そうとう魅力あるよね。



宏樹も彩華も似合いのカップルだねぇ。



一気にほのぼのした気分になった。



ふわふわした物が頭の中を飛び回っていたのに…先生が入ってきて、授業が始った。























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