同居ゲーム
「央、なんでいんの?」


「友達とこの辺遊びに来たんだよ。
由宇希こそなにやってんだよ。」


「買い物〜。」



そう言って、エコバッグを揺すりあげる。



「おっ。
今日の飯は?」


「一応肉ゲット。
多分、野菜炒めにするけどね。」


「しょうが焼きがいい。」


「3人分しか買えなかったの〜。」


「マジで〜?」



ぐおう、と反り返られても…。



あたしだってショックだよ。



でも、半分に切り分けたら全員に渡るかも!?



「頑張ってみようかな。」


「マジで!?」


「でも、失敗したら細切れのしょうが焼きになるよ?」


「わかった。
そこは運に懸ける。」



まあ、なんとかなるさ。



「俺も、もう帰るわ。」


「そうなの?
友達はいいの?」


「ああ、さっき別れてきたし。
だから、それ持つよ。」


「ああ、ありがとう!
凄い助かる。」



遠慮なく持ってもらう。



「おお、結構重いな。」


「うん、特売で。
いっぱい買ったの。」



節約出来るとこはしないと、結構食費って膨らむんだよね。






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