同居ゲーム
「鍵は人数分用意してあります。
私はこれで失礼します。
通帳に毎月お金が振込まれるので、上手く使ってください。」



男の人は出てきたときと同じようにあっという間に出て行った。



「さて、と。
部屋どうすんの?」



パンッと手を打ち、真田さんが嬉しそうにあたし達の顔を見回した。



飯田さんがおもむろに手を上げる。



「あたし一番広い部屋ね。」


「は?イヤだし。」



真田さんは眉間にシワを寄せ、飯田さんを睨んだ。



「じゃんけんで勝った人から選ぼうぜ。」


「はぁ?
ガキっぽい。」



言いながらも、みんなが手を出したので結局じゃんけんで決めた。



「じゃんけんポンッ。
…あ〜。」



一抜けの三枝さんを恨めしそうな目でみて、真田さんはじゃんけんを再開した。



結果は、三枝さん、あたし、川端さん、岩谷さん、飯田さん、真田さん。




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