同居ゲーム
あんなに仲良かったのに、一体何があったんだろう。



ため息がもれる。



と、その時、ドアがノックされた。



「はい?」



ご飯の催促かな、と少々重い返事を返す。



「俺だけど、入っていい?」


「海斗?
いいよ。」



動くのがダルかったので、寝転がった体制のまま迎える。



「どうしたの?」


「うん、ちょっと由宇希お疲れかと思って。」



座るよ、と断って、海斗はあたしと目が合う場所に座った。



…何で、そんな逃げ場を無くすような場所に座るかな。



せめてもの抵抗で、目を閉じた。



「何かあった?」



でも、優しい声に、弱い自分が引きずり出されて。



自分でも驚くほど簡単に口を開いた。



「実はですね。
海斗の言う通り、友達カップルが別れちゃったんですよ。」


「あ〜、そっか。」



頭に手をやり、何とも苦々しい表情を作る海斗。



「嫌な予想だったのになぁ、当たっちゃったか。」


「うん。
今日、飲み物飲みながら話して来た。」


「キッパリ別れられたの?」



それは…。



「ビミョー。」


「そっか。」





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