同居ゲーム



そしてやってきた次の日。



学校行くの嫌だな。



とろとろと階段を上がり、教室に向かう。



よしっ!



気合いを入れて、中に入った。



けど…。



宏樹しかいない。



彩華は?



女子グループを見回してみるけど、彩華はいない。



まさか、ショックで休み!?



「おはよう、宏。」


「由宇希。」



気付いた宏樹が顔を上げた。



「彩華は?」


「ん、わかんね。
今朝は一緒に来てないんだ。」


「そう。」



大丈夫かな、彩華。



「宏、もしかして彩華と話した?」


「……電話で。」


「そっか。」



それでか。



まぁ、あたしはこれ以上詮索しちゃダメだ。



それからあたしは馬鹿話に徹した。












結局、彩華は学校に来なかった。




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