同居ゲーム
不思議そうに見ていると、気付いて説明してくれた。



「俺、早退したり、学校サボってたから。」


「嘘ぉ。」



思わず勢いよく顔を上げた。



「信じられない。
海斗のイメージと違う。」


「いや、そんな驚かれるとは思わなかった。」



流さないで、と睨むと、頭を掻き掻き、言った。



「別に学校が嫌で行ってないわけじゃなくて。
ちょっと事情があるんだよ。」



あ、そっか。



このゲームに参加してるのって、なんかわけありの人なんだ。



前に聞いたことを思い出して、あたしは黙った。



「もう少ししたら俺も普通に通うから、会えるかもだよ。」


「うん、楽しみ。」



朝はあたし遅いから、帰り一緒になるといいなぁ。



最近は彩華達ともあんまり帰ってないし。



ふぅっ、とため息がもれる。



あと一時間くらいで会うんだもんなぁ。



ちょっと不安だったりする。




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