同居ゲーム
ーーーー…。
「おかしいなぁ。」
7時半を回っても、央が帰ってこない。
みんなとっくにご飯の用意をして待っているのに。
今日は木曜日。
友達と遊んでくるとしても、明日の学校があるからほどほどで切り上げてくるはず。
そうでなくとも連絡はしてくれるはずだ。
なのに、何の連絡もない。
「事故かな?」
「いや。
事故なら警察が身元確認して、俺達にも連絡回ってくるよ。」
あたしの問に海斗が答えた。
顎に手を当てて、考え込んでいる。
「どうする、警察に届ける?」
美喜さんが不安そうに立ち上がろうとした。
「今は待った方がいいんじゃないか?
警察に届けるなら明日にした方が。」
「俺もそう思う。」
「そう…。」
あたしはストンと腰を下ろす美喜さんの横に移動した。
「なんか怖いね。」
「央の奴、帰って来たら一発殴ってやる。」
毒づく美喜さんにいつもの迫力はない。
しーんとするリビング。