同居ゲーム
*第1章*
通知
【おめでとうございます、小倉由宇希様。
あなたは同居ゲームに当選されました。
楽しい時間をお過ごし下さい。】
何これ…。
ポストの前であたしは固まった。
当選?
同居ゲーム?
なにそれ?
「お母さん?」
あたしは助けを求めてお母さんを呼んだ。
「何?」
台所から声が聞こえたからあたしは急いで中に入った。
「どうしたの?」
お母さんは形のいい眉をひそめて首を傾げた。
お母さんは本当のお母さんじゃない。
本当のお母さんはもう死んでしまった。
この間お父さんと再婚した30歳のお母さん。
…あたしはこの人が苦手だ。