同居ゲーム
「みんな食欲凄いね。」



声の方を振り向くと、三枝さん。



苦笑いで視線を三人に戻す。



「俺はもう食べられない。」


「あたしもです。
見てるだけで食欲が…。」



確かに、と三枝さんはまた苦笑いだ。



「俺も圧倒されて…。

あ、そうそう、海斗でいいよ。」


「え?」


「名前、呼び付けで。
俺も由宇希って呼ぶからさ。
これから一緒に暮らしていくのに、気まずいじゃん?」


「わかった。」



仲良くなれた。


あたしは嬉しくてニッコリ笑った。



へへっ、と海斗も笑っている。



男の子と久し振りに話し、仲良くなれたなんて、あたしはまだ実感がないや。



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