同居ゲーム
「ただいま。」



息が乱れたまま、央が部屋に入ってくる。



「おかえり。」



興奮気味の央に少し面食らいながら、あたしは返した。



「俺さ、俺さ。」


「何?」



まさか、とあたしは央に近づいた。



「受かった!!!」


「やったぁ!!!」



次いで、うおお~と叫び声をあげてみんなが飛びかかる。



「受かったぁ!!!」



央は空に向かって吠える。



「やったじゃん、央!」



美喜さんに頭をぐしゃぐしゃにされながら、央は頷いた。



「やったよ、俺、やったよ!
受かるなんて、今でも信じらんねぇ。」



顔を覆って笑う央に、岩谷さんがのしかかった。



「よくやったよ。」


「よし、今日はお祝いしよ!」



パンッと手を叩いたあたしを央は焦ったように振り返った。



「そういや由宇希はどうだったんだ?」


「あたしも受かったよ。」


「マジで!?
よっしゃあ!」



パアッと顔を輝かせた央は、あたしに飛びかかってきた。



「よかった!
俺だけ受かってたらどうしようかと思った。」



あんだけ騒いだもんね。



「二人で受かれてよかったね。」


「おぉ。
お祝いだ!」








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