同居ゲーム
「学校、あとどんだけ?」


「3週間くらい。」


「そっかぁ。
さみしいね。」



うん、すごく。



今までぬくぬくと過ごしていられたところをみんなバラバラに出ていく。



これからは優しく一緒にいてくれた宏樹も、助けてくれた杪もいない。



さみしいし……不安だ。



「でも、楽しいこともいっぱいだよ?
自分と同じようなレベルの人や、色んなところからやってくるから色んな考え方の人がいるんだから。」


「それは楽しみでもあるけど、不安もある。」


「プラス思考でいこう。」



あたしは大きく頷いて海斗に抱きついた。



「なんだよ、今日はよく甘えるなぁ。」


「ダメ?」


「嬉しい。」



みんなが帰ってくるまでの、大好きなひととき。














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