同居ゲーム



「おかえり。」



家に帰ったあたし達を迎えてくれたのは、海斗だった。



「ただいま。」


「美喜さんは?」



央が部屋を見回して言った。



ちょうど、岩谷さんがリビングに入ってきたところだった。



「今、部屋にいる。
泣きすぎて疲れたらしい。」



言いながら、岩谷さんはソファーに座った。



「そっか。」


「来てくれて、サンキューな。」



央がカバンを床に放り、ソファーに倒れこんだ。



「俺、嬉しかったよ。」


「あたしも。」



抱きしめてくれた海斗に囁く。



首筋に海斗の唇が落ちてきた。



「あたし、疲れたからちょっと部屋で休むね。」


「そうか。
今晩は俺が夕飯作るつもりだから、ゆっくりしてきていいぞ。」



最後の言葉は照れながら付け足された。



「ありがと。」






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